2022.12.16

天野喜孝 生誕70周年アートプロジェクト『金色世界』

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『ファイナルファンタジー』シリーズのロゴ/イメージイラストや『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』『昆虫物語 みなしごハッチ』のキャラクターデザインを手がける世界的アーティスト・天野喜孝氏の生誕70周年を記念したアートプロジェクト『金色世界』を始動いたします。

公式ホームページ

『金色世界』アート作品展を
京都・大本山妙心寺で開催

舞台となるのは、臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺。
紅葉に彩られた寺院に足を踏み入れると、広がるのは金と青の調和が織り成す幻想的な空間。

「平面としてのアートではなく、目の前にある光の世界に入り込み、
自分があたかもその世界の一部として存在する感覚を体験してほしい」

天野喜孝氏がそう語るように、単なるイラストではなく空間全体で
鑑賞者自身の感性に問いかける作品が一堂に並びます。

「金色世界」アート作品展詳細情報

■企画展名:金色世界 天野喜孝が描く無限の光 ~GOLDEN VIEW OF THE WORLD~
■開催期間:2022年11月23日(水・祝)〜12月8日(木)
■会  場:大本山妙心寺(〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1)
■主催:金色世界プロジェクト委員会 (株式会社ツインプラネット・株式会社日テレWands・株式会社BS日本)
■協賛:大日本印刷株式会社

■展示作品紹介(一部)
【天野喜孝氏の描き下ろしメインアート『金色厨子』】
―重要文化財・法堂で、江戸時代の名画と共演―

江戸時代の絵師・狩野探幽の名作である雲龍図が描かれた法堂に、天野喜孝氏の描き下ろしメインアートが並ぶ。そんな、時代を超えた美の共演も本イベントの見どころの一つです。
高さ約3mの円柱型からなる「金色厨子」は、須弥山図の「飛天」を天野喜孝氏が自ら解釈した作品です。その四方には高さ約1.5mの小型の厨子を4本展示し、中央の厨子を東西南北から囲むように配置することで、密教の教えを視覚的に伝える立体曼荼羅を表現いたします。

公式サイト

アートプロジェクト「金色世界」の今後

「金色世界」は、『天野喜孝 生誕70周年プロジェクト』のひとつとして、日本の伝統工芸である金箔・箔押し”の技術を活用したキャンパスに、天野喜孝氏の世界観を象徴するアートを創出するプロジェクトです。この「金色世界」を日本のIPコンテンツとして、プロダクト化など様々なコラボレーションを進めながら、日本が世界に誇る技術・文化を世界に向けて発信していきます。
今回妙心寺で行われるアート展終了後には、メインアートである「金色厨子」などの作品と会場である妙心寺を3DCG化し、「天野喜孝VRミュージアム」と連携し、「バーチャル金色世界」を展開予定です。
そのほか、最新テクノロジーと融合し「金色世界」をより多角的に表現。デジタル領域に参画し、デジタルアート・メタバース・NFTなどデジタルコンテンツ化するなど、アートの持つ力や未来への可能性を描いていきます。

天野喜孝 プロフィール・コメント

【天野喜孝氏 プロフィール】
1967年に15歳でアニメーション制作会社「(株)竜の子プロダクション」(現「(株)タツノコプロ」)に入社し、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』 『昆虫物語 みなしごハッチ』『新造人間 キャシャーン』など、多数のキャラクターデザインを手がける。
1982年に独立後、1987年より「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ、イメージイラストを担当、天野喜孝の世界観が広く知れ渡る大きなきっかけに。2000年ヒューゴー賞にノミネート。同年、アイズナー賞を受賞。
ニューヨーク、ロンドン、パリなどで評価されているファインアートシリーズをはじめ、数多くの個展を国内外で開催するなど国を超えて人々を惹きつけ、現在も幅広い分野で世界的に活躍を続けている。

【天野喜孝氏 コメント】
“金”は色じゃなく、“光”のようなもの。
金は金であって、空間の表現、宇宙に通じるものがる。
無限の広がりを感じます。
自分には、父親の漆細工の血が流れており、
漆細工に使われる、“黒”と“赤”と“金”は
自分にとって馴染み深く、特に“金”は自分にとって
アイデンティティに深く根付いている色でもあります。
今回、“金”「ゴールド」をテーマにした
様々な作品が一堂に会します。
神話のような世界の無限の広がりを感じてください。

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